1992

REVOLUTION/
ARRESTED DEVELOPEMENT

/FROM 3 YEARS、5 MONTHS AND 2 DAYS IN THE LIFE OF...

                                             (SPEECH)
 昔、友だちと見に行ったマルコムXの映画。内容もさることながら、デンゼル ワシントンがすごくかっこよくて、ちょっと長かったけどすごくよかった。マルコムXのXの意味を知り、その深さと怒りに触れていたところ、最後に流れてきたのはこのARRESTED DEVELOPMENTのREVOLUTIONだった。映画が終わって、席を立とうとしたのに、この曲で思わず座り込んで聞き込んでしまった。スパイク リーの差別への戦いと、自分の先輩への尊敬、そして、このバンドのリーダーのスピーチの優れた曲作りと、マルコムXへの思いをこめて「革命を起こそう」という強いメッセージ。心が惹かれるばかりであった。
 曲調は、素敵なリズムと、軽快なラップと、コーラスの掛け合いといった感じなんだろうか。ヒップ ホップの優良児版という感じである。激しい怒りの表現というのは、ないんだが、差別への怒り、解放への思いを優しく表現している。彼らは、一種コミュニティーをもち、その中で自分たちの思想をメッセージに込め、優れたメロディー、曲作りで一気に有名になった。コミュニティーを持つというのは、ある意味ゴングであるが、この人たちのほうがわかりやすい。
 この人たちの代表曲は、「テネシー」「ピープル エブリディ」で、ともにTOP10にはいるヒットとなったが、どちらも歌詞の意味は、とっても重い。このころの「黒人(アフリカンズ・アメリカン)」のつらいところの一面を教えてくれる。
 
 あの映画、女の子と見に行く映画じゃなかったな・・。
(2001年6月28日)

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